NEWS
2025.06.02
NEWS
5月31日、1年生に向けて、人権教室を開催いたしました。卒業生である弁護士のみなさま7名が来校し本校教員と協力し、約1時間にわたって実施しました。
今年度のテーマは「『いじめ』について考えよう」。事前に実施したアンケートの結果を活用し、パネルディスカッション形式で進行しました。
具体的な事例を通じて、「いじめ防止対策推進法」に基づくいじめの定義を学習。「相手の心や体に苦痛を感じさせることをすれば、いじめに当たる」という法的な観点から理解を深めました。
特に重要な学習内容として、いじめの「四層構造」について詳しく学びました。
第一層:いじめられた立場の人
第二層:直接いじめた立場の人
第三層:「観衆」(いじめを面白がる人)
第四層:「傍観者」(何もしない人)
この構造を踏まえ、いじめを防ぐために周囲の人が果たせる役割として、以下の3つの立場について具体的に学習しました。
通報者:先生や大人に相談し、助けを求める役割
シェルター:いじめられている人の「逃げ場」となり、味方であることを伝える役割
スイッチャー:話題を変えるなどして場の空気を変える役割
各クラスを3つのグループに分け、担当教員と弁護士がファシリテーターとなってディスカッションを実施しました。「自分がその場にいたらどうするか」という具体的な場面を想定し、活発な意見交換が行われました。
弁護士の先生方からは、ご自身の体験談も交えながら「勇気を持って行動することの大切さ」についてお話しいただきました。生徒たちは真剣に耳を傾け、いじめを許さない学校づくりについて深く考える貴重な機会となりました。
生徒は、「今回の意見交流で、もしいじめがおきても、クラスのみんなが止めてくれるだろうなと安心しました」「弁護士さんと話せたことが印象に残りました」「いじめを止める解決策はたくさんあることがわかりました」など多くの感想を述べていました。