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2025.01.07
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創立者池田大作先生は、いたるところで、読書の大切さについて語ってくださっています。ある時は中学生に向けて、「本は知識をくれる。本は感動をくれる。本は勇気をくれる。本は思いやりをくれる。本を読む習慣さえ身につけておけば、その人の道に『希望』が消えることはない」(『希望対話』)と言われています。この創立者の思いを根幹に、創価中学校では、生徒に読書の習慣が身につくよう、読書教育を推進しております。
今年度のはじめ、中学2年生(209人)に読書に関するアンケートをとりました。質問項目の1つ「読書ができるようになるために欲しいものは何か」の回答の第1位は「面白い本との出会い」でした。教員が「本を読もう」と生徒たちにただ呼びかけても、生徒たちは何を読んだらいいか分からないという現状がまずあるようです。
本と出会うためには、まず本があるところに行く必要があります。よって、授業は図書館で行います。中学生になると勉強・部活など様々な理由により、本や図書館から手足が遠のいてしまう現実があります。だからこそ、授業を図書館で行う価値は大きいと思います。また、授業の下準備として、司書の方とも連携し、その時のテーマに応じた(例えば「新書」「小説・物語」など)本を400~500冊用意し、図書館の各机にジャンル別で平積みします。本棚に収まった状態よりも手に取りやすく、表紙も見えて、生徒たちはいつも以上に興味をもって本を手に取っていました。
授業の冒頭、短い時間で、タイトルを読む・目次を読む・最初の数ページを読んでみるなど、本を選ぶ方法を教えます。次に、生徒たちは全机をまわって、少しでも興味をもった本を各自でリスト化していきます。「読む力において一番重要なことは、選書能力、つまり 『自分にピッタリ合う本を選ぶ能力』である」(吉田新一郎『「読む力」はこうしてつける』)との言葉もありますが、ここでは、生徒たちの本を選ぶ力、自分に合った本を見つける力も育みたいと考えています。
「久しぶりに図書館に来た」「図書館にこんなに面白そうな本がたくさんあることを知りました」「本を選ぶにも方法があることを知れてよかった」「自分で読む本を選べることがよかった」「早く本を読みたい」といった生徒の感想が多かったです。次回以降、選んだ本を授業の中で読んでいきます。